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Yahoo!ニュース|本屋大賞2021 ノンフィクション本大賞受賞!第7回沖縄書店大賞 沖縄部門大賞受賞!第14回(池田晶子記念)わたくし、つまりNobody賞受賞!「海が赤くにごった日から、私は言葉を失った」おびやかされる、沖縄での美しく優しい生活。幼い娘のかたわらで、自らの声を聞き取るようにその日々を、強く、静かに描いた衝撃作。---ねえ、風花。海のなかの王妃や姫君が、あの海にいる魚やカメを、どこか遠くに連れ出してくれたらいいのにね。赤くにごったあの海を、もう一度青の王国にしてくれたらいいのにね。でもね、風花。大人たちはみんな知っている。護岸に囲まれたあの海で、魚やサンゴはゆっくり死に絶えていくしかないことを。卵を孕んだウミガメが、擁壁に阻まれて砂浜にたどりつけずに海のなかを漂うようになることを。私たちがなんど祈っても、どこからも王妃や姫君が現れてくれなかったことを。だから私たちはひととおり泣いたら、手にしているものはほんのわずかだと思い知らされるあの海に、何度もひとりで立たなくてはならないことを。そこには同じような思いのひとが今日もいて、もしかしたらそれはやっぱり、地上の王国であるのかもしれないことを。だから、風花。風花もいつか、王国を探して遠くに行くよ。海の向こう、空の彼方、風花の王国がどこかにあるよ。光る海から来た輝くあなた、どこかでだれかが王妃の到着を待っているよ。(「アリエルの王国」より)---最後に知るタイトルの意味ーーその時、あなたは何を想うか。ブックデザイン=鈴木成一デザイン室装画・挿画=椎木彩子【目次】美味しいごはんふたりの花泥棒きれいな水ひとりで生きる波の音やら海の音優しいひと三月の子ども私の花何も響かない空を駆けるアリエルの王国海をあげる調査記録あとがき 【目次】 美味しいごはんふたりの花泥棒きれいな水ひとりで生きる波の音やら海の音優しいひと三月の子ども私の花何も響かない空を駆けるアリエルの王国海をあげる調査記録あとがき
レビュー(265件)
WEBで連載中に読んでいたものの、読んで、何かを感じたり考えたりすることにとてもとても体力と気力を使う本なので、今になってやっと拝読しました。沖縄で暮らす女の子の笑顔が守られること、これからこの国で暮らす子どもたちの声が大切にされることを目指して大人としての責任を果たしていきたいです。
上間さんの子育ての様子に触れることができて、より身近に感じられました。そして、今という時代に子どもを育てることの大変さも。今に限ったことではないのかもしれませんが、だれもが傷つけられた過去を持ち、自分や他人をさらに傷つけていくやるせなさと怖さ。突然ですが「人類補完計画」のようにみんなが溶け合って海になりたいわけではない。一人ひとりがちゃんと海を受け取れますように。
辛い
読んでて辛くなってしまいました。 主人公があまりにリア充過ぎて、私にとってはリアリティに欠けており読む気が失せました。。嫉妬心ですね。私が未熟だからです。
駄文
読み始めて、いきなり愕然。あまりに文章がまずい。まず、自分の離婚など、これまでを綴る必要はあるのか、と。先へ進んでも、若年出産、性暴力、辺野古など深刻なテーマばかりなのに掘り下げが無く、やはり筆力に欠ける。改めて表紙を見つめれば「Yahoo!ニュース/本屋大賞」。文章ってなんだ。私には余程、読解力がないのか。訳が分からない。
海をあげる
みんなに読んでほしい本です。 僕もこの本きっかけに、第三者としてではなく 沖縄のことを考えようと思いました。