七〇年以上前、占領下の日本において、アメリカ人によって無数のカラー写真が撮影され、いま、それらが続々と世に出てきている。「敗者」を撮ったそれらには、当時の人々、日常、風景が、驚くほどあざやかな色とともに焼き付けられている。目を奪われてはならない。そこから何が分かるのか? 資料として活用するには?
序ーー占領期カラー写真を読む視点
第1章 オキュパイド・ジャパンのイメージ
一 「黒い霧」の時代
二 空白を埋める
第2章 勝者のアングル
一 占領期写真の三分類ーーオフィシャル、プレス、パーソナル
二 オフィシャル写真とは何か
三 シグナルフォトに写るもの
四 調査するまなざし
五 無数の語りを形づくるものーーパーソナル写真の被写体
第3章 イメージの読み解き方
一 カラー写真とはーー写真史のなかのコダック写真文化
二 スライドというメディア
三 読み解きの方法ーー画面外の情報とのつながり
第4章 極東の日常世界
一 好奇心のステレオタイプ
二 群としての人々
三 日常世界の切れ目
四 異質な写真群
第5章 占領期カラー写真をひらくーー次なる課題へ
一 収集の歴史
二 資料としての写真ーーどう生かし、どう保存するか
三 資料としての価値を見定めるーー撮影地の同定作業から
四 イメージを送り返す
結
参考文献(付録 カラー写真アーカイブ・ガイド)
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