文化史,教育史,メディア研究,建築史等の観点をふまえながら,催事のチラシやプログラム,新聞雑誌等の資料を通して,公会堂,なかでもとくに日比谷公会堂の内容面を浮き彫りにしつつ,舞台と客席という公会堂の施設空間に交錯した民衆の近代,日本の近代を描き出す.
序 章 歴史の中の公会堂ーー人が集まる場所の論理を紡ぐために
第1章 公会堂の誕生ーー明治・大正・昭和
1 明治期の公会堂/2 急増する公会堂/3 公会堂の目的
第2章 東京市と公会堂計画
1 東京市の都市計画/2 日比谷公園と文化事業/3 求められる公会堂/4 後藤新平の構想
第3章 日比谷公会堂と催事
1 日比谷公会堂の運営/2 催事とその変遷
第4章 公会堂の機能
1 公会堂の教育機能/2 集会場としての公会堂/3 劇場としての公会堂/4 儀礼空間としての公会堂/5 メディアとしての公会堂
第5章 戦後の公会堂ーー「公」会堂とは何であったか
1 公会堂の矛盾/2 戦後教育制度と公会堂/3 「公」会堂の思想/
終 章 歴史が演出された舞台空間
1 せめぎ合う近代国家と公会堂/2 人が集まる場所の再創造にむけて
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