戦後、特に高度経済成長期以降、経済生活や家族観が大きく変化して来た今日、家庭経済について、簿記や会計上、検討すべき課題が生じてきている。例えば、クレジットカードやスマートフォンによる買い物の計上時点をはじめ、買い物ポイントの扱い、海外旅行に伴う外貨両替の扱い、相続・被相続及び受贈・贈与の扱い、棚卸資産と償却資産の扱いなどであり、「家計の個別化または個計化」は会計単位をどのように考えるかという会計の根本に関わる問題である。本書では、家庭会計の内容、目的を再検討し、これに基づいて、財産計算、所得計算、消費計算、収支計算について論述、「単複式家庭簿記」も概説する。
まえがき
序 章 家庭会計の基本用語
1 簿記と会計
2 家計簿と家計簿記
3 現 金
4 収入と支出
5 家計,家庭,世帯
補論1 国民経済の中の家計
補論2 「家計簿」の普及
第1章 家庭会計の内容
1 家庭経済の構造
2 家庭会計の特質
3 家庭会計の任務と情報
4 家計の個計化
5 家庭会計の前提
要 約
補論3 「家庭」の法的実体
第2章 財産計算
1 財産概念
2 正味財産
3 財産計算の方法
4 財産収支の計算
要 約
補論4 家族員の法定財産関係
第3章 所得計算
1 家庭会計上の所得
2 非所得性の受入れ
3 所得勘定の設定
4 所得の計上時点
要 約
補論5 消費型所得概念
補論6 貨幣的所得概念
第4章 消費計算
1 消費の意味
2 効用概念と消費額
3 消費勘定の設定
4 消費の計上時点
要 約
補論7 欲求充足
補論8 生活費等の計算
第5章 収支計算
1 収支計算
2 市販の家計簿
3 「家計調査」上の収支家計簿
要 約
第6章 単複式家庭簿記
1 簿記の基本事項
2 勘定科目の設定
3 会計帳簿
4 単複式家庭簿記の手法
5 現金収支帳の記帳例
補論9 冊子体裁の単複式家庭簿記
索 引
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