「信じろ。俺は、あんたには嘘をつかない」信じていた人間の裏切りに傷つき体調を崩していた中室哲は、療養のため叔父の別荘で暮らしていた。そんなとき、哲はひとりの青年と出逢う。不遜で、どこか人を醒めた目でみる羽島雄生だ。彼は別荘の庭先から怪我した腕を突き出し、哲に手当てを要求したのだ。初対面の印象は最悪のふたりだったが、いつしか一緒にいることが楽しみになっていた。けれど、雄生が人気のある俳優であることから誤解が生まれ…人嫌いの青年と人から裏切られた青年。友人でもない、恋人でもない、曖昧で脆い関係が行き着いたのは。
レビュー(8件)
すれ違い、勘違い、じれったい!でも終わりよければすべてよし。
胸が痛い
椎崎さんお得意の一人でなんでも抱え込んでしまう主人公のお話でした。私はこういった作風のお話はすきなので、とても楽しめました。頑張りすぎてる主人公が時に辛かったけど。シャイノベルズさんでは、椎崎さんの連続刊行企画みたいもあるので、まだまだ楽しみです♪
イラストで選ぶとタマニ失敗します。新書版の本の値段って少し上がってきたように思うのは気のせいかなー 場所のとらない文庫がすきです。
作者買い
SHYノベルスで久々の新刊。カテゴリは年下×年上。芸能人×一般人。派手×地味。椎崎作品らしい繊細な描写が秀逸です。 地味な受と華やかな攻は個人的にかなりツボでした。オレ様タイプの攻に振り回されているかのように見える受ですが、実はしっかり手綱を握っています。なにしろ金のわらじ様ですから(笑) 続編があるなら読みたいな。オススメです。