ロジスティクス研究の大家である著者は本書の冒頭で「見方や立場に偏らずに多様な視点からロジスティクスを俯瞰することや、ビジネスにおける個々の経済的価値の追求を超えて社会的価値の追求が必要なのではないか、と思うようになった」と記す。
本書は、「民間部門と公共部門の協調のもとで、採算性を確保しながら社会的価値を追求する」、社会に有益なソーシャル・ロジスティクスの確立を目指す。軍事に始まり、ビジネスに応用されてきたこれまでのロジスティクスの考え方を振り返りながら、ソーシャル・ロジスティクスの概念を提示し、大都市の高層ビルから中山間地域や離島に至るまでの「日常」における「生活を支えるロジスティクス」や、医療や災害など「非日常」における「安全安心を支えるロジスティクス」をさまざまな事例を通して、そのあり方を追究する。
新しい時代にふさわしいロジスティクスの体系確立を目指した野心的・具体的な研究の集成。
第一部 ロジスティクスの変遷
第1章 ロジスティクスの歴史的変遷
第2章 現代のビジネス・ロジスティクス
第二部 ロジスティクスの再考
第3章 ロジスティクスの本質を考える
第4章 ロジスティクスの改善方法を考える
第三部 第三世代の物流論「ソーシャル・ロジスティクス」
第5章 パラダイムシフトと新たなロジスティクス
第6章 地域の生活を支えるソーシャル・ロジスティクス
第7章 人々の安全安心を支えるソーシャル・ロジスティクス
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