- 165
- 3.99
「聞かれることで、ひとは変わる」カウンセラーが教える、コミュニケーションの基本にして奥義。読んですぐに実践できる、革新的な一冊。第19回大佛次郎論壇賞、紀伊國屋じんぶん大賞2020 W受賞 『居るのはつらいよ』の東畑開人、待望の新書第一作! 聞かれることで、ひとは変わるーー。 カウンセラーが教える、コミュニケーションの基本にして奥義。 「聞く」は声が耳に入ってくることで、「聴く」は声に耳を傾けることーー。「聴く」のほうがむずかしそうに見えて、実は「聞く」ほうがむずかしい。「聞く」の不全が社会を覆ういまこそ「聞く」を再起動しなければならない。そのためには、それを支える「聞いてもらう」との循環が必要だ。小手先の技術から本質まで、読んだそばからコミュニケーションが変わる、革新的な一冊。 「「聞いてもらう技術」? ふしぎな言葉に聞こえるかもしれません。その感覚をぜひ覚えておいてください。このふしぎさこそが、「聞く」のふしぎさであり、そして「聞く」に宿る深い力であって、この本でこれから解き明かしていく謎であるからです。」(本文より) 世の中にはたくさんの素晴らしい「聞く技術」本があるわけですが、心理士としてひとつだけ不満がありました。「聞く技術」を必要としているときほど、実は技術なんか使っている余裕がないことです。 たとえば、パートナーや家族、同僚などの身近な人間関係で揉めているとき、あるいは政治や社会課題をめぐって敵と味方が二分されるとき、本当は対話が必要なときこそ、僕らの「聞く」は不全に陥ります。相手の話を聞いていられなくなる。 そういうとき、必要なのは、「聞く技術」ではなく「聞いてもらう技術」です。僕らが話を聞けなくなるのは、僕ら自身の話を聞いてもらえていないときだと思うからです。 「聞く」はふしぎです。聞くための小手先の技術から、聞いてもらうことに備わる深いちからまで、20年近い臨床経験から学んだことを、すべて書いてみました。 --東畑開人
レビュー(165件)
最近はやりになっている聞く技術系。 なかなか示唆に富んでいました。
聞く 聞いてもらうための テクニック
悩みを相談する時、よく言われることに「お話を聞くことは できます。」という言葉が あります。 たいていの場合、聞くだけでは 終わりません。 ・ 状況が 厳しければ 厳しいほど、言われることが 気持ちに そぐわなくなる。 わかってほしいのに 伝わらない。 気持ちに余裕がなく、求めていないアドバイスが 自分の非を 指摘されたように感じて、心に突き刺さる。 ただ 聞いてほしい だけなのに。 ・ 本の帯に「聞かれることで、ひとは変わる。」という言葉が 書いてあります。 そのことを 実感する経験をして、この言葉は まさに その通りだと 思いました。 ・ 著者は 臨床心理士の立場から、実際のカウンセリングで 使う技術を 書いています。 聞く、聞いてもらう テクニックとして 列挙されているものの中には、多少マニアックかなと 感じることも ありましたが、気づいてもらうことが 大事な要素なのだと 改めて思いました。
積極的にコミュニケーションにアプローチできない方には良いかなと思いました。 具体的で簡素な書き方なので、とても読みやすいです。