身体感性と文化の哲学
: 樋口 聡/グンター・ゲバウア/リチャード・シュスターマン
身体・人間・教育・芸術・スポーツの哲学について、日独の研究者が縦横に論じる。学問が境界を超えて実践的な力と面白さをもつことを示す。
人間は身体的存在である。人間が行為によって社会(=世界)を構築するのは身体運動による。身振りやリズムが重要な役割を果たすが、その際機能するのが「ハビトゥス」「実践感覚」「ミーメーシス」である。これらの概念について日独の三名の研究者が学問分野を超えて論じた講演を基に、ダイアローグという応答形式で論を展開する。
はじめに[樋口 聡]
第一章 身体.運動.世界制作[G.ゲバウア]
ダイアローグ1 行為する主体としての身体[樋口 聡]
第二章 〈手〉の世界制作について[G.ゲバウア]
ダイアローグ2 認識論的な世界構成の問題としての身体の問題[樋口 聡]
第三章 歴史人間学とは何か[G.ゲバウア]
ダイアローグ3 「歴史人間学」と「学習開発」をつなぐもの[樋口 聡]
第四章 ミーメーシスの視点からみた教育と暴力[樋口 聡]
ダイアローグ4─1 教育におけるミーメーシス概念─基本的にミーメーシスとは何なのか[G.ゲバウア]
ダイアローグ4─2 ミーメーシスと遊び[樋口 聡]
第五章 美学的問題としての「娯楽」[R.シュスターマン]
ダイアローグ5 美学から身体感性論へ[樋口 聡]
第六章 身体感性論と教育[R. シュスターマン]
ダイアローグ6 現代日本における身体感性論[樋口 聡]
第七章 スポーツの音声文化性と文字文化性─身体言語と芸術[G.ゲバウア]
ダイアローグ7 スポーツ=芸術論への批判と論評による美的次元の生成[樋口 聡]
第八章 日常生活における健康スポーツの今日的意義─社会学的.哲学的視点から[G.ゲバウア]
ダイアローグ8 現代日本におけるスポーツの諸相[樋口 聡]
第九章 ニーチェ、フーコー、そしてスポーツにおける英雄主義[G.ゲバウア]
ダイアローグ9 ポストモダンと私たち[樋口 聡]
第一〇章 ドイツにおけるスポーツ科学─歴史と展望[G.ゲバウア]
ダイアローグ10 スポーツ科学の誕生物語[樋口 聡]
あとがき[樋口 聡]
事項索引
人名索引
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