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東日本大震災で最大の犠牲者を出した石巻市は行政や医療機関も機能がマヒし、「石巻医療圏」22万人の命は宮城県災害医療コーディネーターである著者に託された。状況不明の避難所300ヵ所、いつまでも減らない大量の急患数……かつてない巨大災害に、空前の大組織「石巻圏合同救護チーム」を指揮して立ち向かい、地域の医療崩壊を救った一外科医の思考と決断のすべて! (ブルーバックス・2012年2月刊) その日、平凡な外科医は22万人の命をあずかる指揮官になった 首都圏直下型地震が4年以内に起こる可能性70%(東京大学地震研究所教授らの試算) 「次」への知恵が、ここにある 彼は極限状況をいかに乗りきったか 東日本大震災で最大の犠牲者を出した石巻市は行政や医療機関も機能がマヒし、「石巻医療圏」22万人の命は宮城県災害医療コーディネーターである著者に託された。状況不明の避難所300ヵ所、いつまでも減らない大量の急患数……かつてない巨大災害に、空前の大組織「石巻圏合同救護チーム」を指揮して立ち向かい、地域の医療崩壊を救った一外科医の思考と決断のすべて! 誰もが石井正になれるわけではない。だが、本書はこれからの災害医療にとって確固たる指標となるはずだーー内藤万砂文(長岡赤十字病院救命救急センター長) 第1章 発災 第2章 備え 第3章 避難所ローラー 第4章 エリアとライン 第5章 協働 第6章 人と組織 第7章 取り残された地域 第8章 フェードアウト 終章 「次」への教訓
レビュー(55件)
災害医療のエキスパートの先生です。とても勉強になります。
石巻の災害医療記録
災害医療を検討する上で、絶対的世に残さないといけない書物だと感じます。先生方お疲れ様でした。今後の更なるご活躍を祈念します。読者より
本当にわかりやすかったです
先日、石井先生の講演を聴いたばかりです。講演内容も非常に面白く興味深かったです。 でも、もっと聞いてみたくて購入しました。 医療者であり、災害の関係にもたずさわっているので、とても参考になる1冊です。
著者が未曾有の大震災における災害医療に挑んだ姿勢に胸打たれました。多くの医療チームを受け入れる中で、「そもそも」「・・・べき」といった「評論家」はいらないといった毅然とした態度、ぶれない方針で臨んだ各種対応、著者を支えた人々、そして感謝の心など。今後も起こりうる震災に、著者の経験を活かすべきだと思いました。
なかなかつらい写真もありますが、知っておくべきです。 記憶に残し、忘れず、今自分ができることを考えるべきです。