【POD】切望ブルー、ピンクフォトグラフ、イエローラブ
「テイラー・スウィフトはいなかった」に続く緒真坂の新作長編小説。 スマホの充電が完了すると、透き通った満腹感が胃にわき起こる。きみは、そんな奇妙な感覚を持っている。 電池の残量と自分が浅く深くつながっている。 ある日、スマホの電池がぷつんと切れたことがあった。自分の息の根が止まったような気がした。あ。自分が死んだ、ときみは思った。 主人公の空葉は、高校の教師で、二十五歳である。イケメンだが、女はいない。そして童貞。音楽が好きで、独りでレコード屋に行き、ネオアコースティックの音源を収集している。 空葉は、勤務する高校で、名門野球部の部長のポストを与えられた。野球のルールもろくに知らないのに。仕方なく引き受けた空葉は、思いがけず、予算不正使用疑惑や選手の失踪事件に巻き込まれる。 やがて、空葉にも関係する、意外な結末が待っていた。 名門野球部を舞台に展開する、野球の試合がまったくない、二人称で書かれた青春野球ミステリー小説。
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