我々の現代性の黎明期、日中戦争の前/日米戦争の後、江戸川乱歩と横溝正史ーー二人は探偵小説の夢を創造する。個人の日常生活を成立させるリアリズムの場に深い〈穴〉があき、あるいはリアリズムの〈場〉が〈死者〉の声に触れて崩れるとき、人間に関わる真実が独特の顔をして垣間見えることがある。だが、この真実を表象する手段は限られている。乱歩と正史はこの真実を寓喩ーー殺人とその不可能図形によって描き出す。
我々の現代性の黎明期、日中戦争の前/日米戦争の後、江戸川乱歩と横溝正史ーー二人は探偵小説の夢を創造する。
個人の日常生活を成立させるリアリズムの場に深い〈穴〉があき、あるいはリアリズムの〈場〉が〈死者〉の声に触れて崩れるとき、人間に関わる真実が独特の顔をして垣間見えることがある。
だが、この真実を表象する手段は限られている。乱歩と正史はこの真実を寓喩ーー殺人とその不可能図形によって描き出す。
第一章 江戸川乱歩ーー探偵小説の創造
第二章 乱歩の無意識ーー疑惑とメタ・トリック
第三章 乱歩と正史ーー戦争の前夜を生きる
第四章 乱歩と正史ーー敗戦への時代を生きる
第五章 横溝正史ーー本格探偵小説の創造
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