ふすまが開き、彼は部屋から出て来ました。両親から相談を受けて七年の歳月が経っていました…。
それぞれがそれぞれの想いを持ちながら、お互いに想いを伝え、受け止め合うことができず、関係が切れてしまったケンジさんと父、母、弟。そして、そんな家庭に関わるようになった私。
今、書くことができる、ひきこもり支援の中身を全て書ききった渾身の書。それでも、「ひきこもりでいいみたい」!
はじめに
第1章 事例の背景
第2章 家族が変われば、本人が変わる
自分自身を責める母と本人を責める父/母が話す「変わりません」の基準/「嫌なことをして困らせる」と「喜ぶことをして動かす」/通信手段としてのスマホ/医師のアドバイスと行動できない自分自身を責める母/異動後も相談の継続を望む父母
第3章 家族からの相談への対応
はじめの一歩/悩みは持ち続ける/これまでの相談状況を確認する/困っている内容を明確にする/家庭内のパターンを理解する/家族が話す言葉の基準を確認する/家族の想いと本人の受け止め/相談を受ける時の立ち位置/自己責任という考え/生理的欲求と安全欲求の充足/本人の利益を考える/外部との通信手段を考える/本人を取り巻く環境の変化/ひきこもる理由は分からないというスタンス/事実のみが書かれた手紙/相談の中断を防ぐ
第4章 私が変われば、本人が変わる
声をかけられない私/私がしていることを紹介する/音楽を流し、ゲームをする/漫画本を持って行く/スイーツと紅茶/父母が本人に声をかける/逃げたい気持ちと通い続けるとの想い/祖母の介護/私を通した話をする/父の病気/父の死亡/法事後の手続き
第5章 訪問について
訪問前の準備/訪問時にすること/初回訪問で本人に伝えること/どのように話すか/私を理解してもらう努力をする/本人との間の話題を探す/困っているのは誰なのか?/変わらない状態が続いていることが変わっている/本人の話を、私を経由して戻していく/本人を取り巻く環境の変化を考える
第6章 本人が変われば、家族が変わる
選択肢の間を左右に揺れる想い/生活状況を確認する/生活の安定とは裏腹に、膨らみ続ける不安/心療内科を受診/携帯の解約/家族と会うか否かで悩む/母と会う
第7章 本人との面談について
本人と会えた時にどうするか?/座る位置について/本人から話される内容について/根拠のない「大丈夫」/家族の話す内容と現実の乖離/本人が部屋でしていること/提案する/止まっていた時間が動き始めると、不安が増す/家族との和解
おわりに
あとがきにかえてーーそれでも、「ひきこもりでいいみたい」
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