1944年8月パリ。ナチから解放されると一転、「敵性」外国人となった日本人たちがいた。逃げ延びた人もいれば、収容所送りになった人もいた。愛するフランスに行き場をなくした彼らは何を想い、どう生きたのか。連行される初老男性の写真をきっかけに、公文書を手掛かりとして記された稀有な歴史ドキュメンタリー。
はじめに
主な登場人物
第1章 パリ解放時の「日本人」--「ほら、屋根の日本人狙撃兵よ」
第2章 行政収容の対象となった残留日本人ーー「大の親仏家だ」
第3章 パリで活躍した「もぐり新聞記者」--「日本人は戦勝者と同盟している」
第4章 ラジオ番組『ニッポン』の制作者ーー「同盟国である為一役買って」
第5章 街娼に身をやつした「日本料理店」の女主人ーー「生きてたって、どうせ屍同然でしょう」
第6章 インドシナ出身の対日協力者ーー「賢くならねばならない」
第7章 拷問され自殺をはかった陸軍事務所運転手ーー「不要なものはすべて廃棄するように」
第8章 行政収容された画家とされなかった画家ーー「恩を仇で返す」
第9章 神戸で抵抗したフランス人技師ーー「人間の限界は、通常の生活で想定されうるものよりも上にあるのだ」
第10章 アメリカの保養地で抑留された一団ーー「実によい待遇」
第11章 マルセイユ、去った人と残った人ーー「我々は日本の外交官だ、保護してくれ!」
第12章 抑留を懐かしむ人びとーー「みんなよくしてくれてね」
おわりに
註
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