前から欲しかったのでこれから読むのが楽しみです。,北陸からオーザカへの道中は、後に明治の日本を旅するイザベラ・バードの紀行文を思い出させる当時の日本人の反応そのままだ。時は維新の最終段階。この巻で坂本龍馬の暗殺を明記しているが、長崎で知り合ったとある。グラバー商会の記述も淡泊だ。維新に関わった他の日本人の記述と比べて記載がないに等しいのは、重要人物ではなかったのか、半世紀を経ても秘匿すべきことだったのか? 新政府の重職に公卿が名を連ねたことに対して、実力を伴わない職であると言い切っているのは、けだし慧眼である。
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前から欲しかったのでこれから読むのが楽しみです。
北陸からオーザカへの道中は、後に明治の日本を旅するイザベラ・バードの紀行文を思い出させる当時の日本人の反応そのままだ。時は維新の最終段階。この巻で坂本龍馬の暗殺を明記しているが、長崎で知り合ったとある。グラバー商会の記述も淡泊だ。維新に関わった他の日本人の記述と比べて記載がないに等しいのは、重要人物ではなかったのか、半世紀を経ても秘匿すべきことだったのか? 新政府の重職に公卿が名を連ねたことに対して、実力を伴わない職であると言い切っているのは、けだし慧眼である。