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学校は社会の縮図だ。その現場がいつの時代にもましてウソくさくなっている。特に公立の義務教育の場が著しい。社会からの十重二十重のプレッシャーで虚像になってしまった学校の実態に、「原点回帰」の処方箋を示す。教育改革実践家の著者によるリアルな提言書!
学校は社会の縮図だ。その現場がいつの時代にもましてウソくさくなっている。特に公立の義務教育の場が著しい。社会からの十重二十重のプレッシャーで虚像になってしまった学校の実態に、「原点回帰」の処方箋を示す。教育改革実践家の著者によるリアルな提言書!
レビュー(22件)
良書です。
これは管理職のみならず、学校関係者は読んでみるといいなあ。内容は思い切ったことがたくさんありますが、すぐにできそうなこともあります。 細かいことですが、55ページに小数とすべきところを「少数」と、誤記あります。校正担当のミスでしょうね。
学校は社会の大切なインフラなのに
娘を小学校入学時に特別支援学級にお世話になることを決めて過ごした4年間。その間担任の先生はもちろん、1年生の普通学級の先生や校長、教頭、教務主任の先生が、かつての自分が小学校に通っていたときよりはるかに面倒見よく粘り強く対応していたことと、先生達の業務量の多さ、対する特別支援学級の先生に教諭(正規の先生)ではなく講師が多いこと。よくよく見ていると本来の「teach,coach,discuss」を専門とする先生達の仕事がすでにオーバーしている様子が感じられました。 職員室の断捨離(必要なものと今稼働しているもの、もう捨ててもいいもの、壊れて使えないから買い換えた方がいいもの)さえ出来ないので、ほんとは環境を整えて先生達の居場所の確保したり、あれだけ空き教室があるなら定員20名まで減らして物理的にゆとりを持たせるだけでも気楽に教室にいられるのに、等々、ほんとは学校は社会の大切なインフラのはずが、サービス業と勘違いされて無茶をかけていること。 以来個人的に学校の環境と先生達の仕事が適正化されるにはどういったことを支えたり洗い出したらいいのか考えていたところにかなり衝撃的な題名の本が出版されました。 文部科学省の予算も全体的な国家予算編成において充てられる率は他の国よりある種けちられているのが明治以降変わりません。これが一番代表的な、日本の「教育」の立ち位置なんでしょう。先生、生徒、学校は一番大切に社会で扱われるために、現状の洗い出しと本業の絞り込み、外部委託の整理を考えて実践していかなければ、まず生徒、そして先生が生きられません。 ようやく私が考えて研究しようと思えることを形にした物が出て、大学に編入する勇気が沸きました。
これからの教育に向けて
これからの社会が予想できないならば、どういった対応をとるとよいか、どんな考えをもっていないといけないのかを事例をもとに説明がされていて、とてもわかりやすかったです。
家族用に購入しました。今の学校現場が陥っている状況をするどくえぐっていて、とても興味がわいたそうです。