光化学の基礎(励起状態の化学)を十二分に踏まえつつも,光ディスクやルミネッセンス,ホログラフィー,レーザーなど,時代をリードする光化学の現状を鮮やかに描き出した基礎光化学の教科書・参考書.「化学新シリーズ」の1冊として1998年に刊行された『光化学』をベースに,光物性・光機能性を大幅に加筆して編み直した.
1.光化学の広がり
2.光反応と熱反応との鮮やかな対比
2.1 光反応と熱反応との対比
3.励起状態
3.1 光
3.2 光の吸収
3.3 励起状態の性格と電子分布
3.4 励起状態の多重度
3.5 励起の起こりやすさ -遷移確率ー
3.6 励起分子がエネルギーを消費する過程
3.7 励起状態の酸性・塩基性
4.光化学反応の特質
4.1 光化学第一法則,第二法則
4.2 光化学反応の特質 -概観ー
4.3 励起分子の持つ高いエネルギーが重要な働きをしている光反応
4.4 励起分子の電子配置と光反応性
4.5 励起状態で酸化・還元力が増大することによって起る反応
4.6 カルボニル基の励起状態と光反応の多様性
5.光(誘起)電子移動
5.1 光(誘起)電子移動の起りかた
5.2 基底状態での電荷移動錯体の生成と励起によるイオン化
5.3 励起錯体 -エキシマーとエキシプレックスー
5.4 光電子移動によって起る反応
6.増感 -光化学における触媒ー
6.1 光増感の視点のいろいろ
6.2 励起エネルギーの移動
6.3 励起エネルギーの移動のしかた
6.4 三重項エネルギー移動による増感・脱励起
6.5 アルケンのcis -trans (E-Z )異性化
6.6 電子移動による光増感・脱励起
6.7 固体半導体光触媒 -光触媒ー
7.官能基の光化学特性と光反応の型
7.1 分類の方法
7.2 結合の開裂
7.3 異性化・転位
7.4 付加・環化
7.5 閉環・開環
7.6 付加と置換
7.7 酸化と還元
7.8 一重項酸素による酸化
8.光化学の実験的方法 I -光反応による物質の合成ー
8.1 光源
8.2 単色光の取り出し
8.3 照射容器
8.4 光照射試料の調製と照射
9.光化学の実験的方法 II -光化学反応機構の解明ー
9.1 光化学反応の機構の解明 -概観ー
9.2 量子収量の測定と光反応の波長依存性
9.3 発光スペクトルと光反応との関連
9.4 閃光光分解(時間分解分光法)
9.5 剛性溶媒法,マトリックス単離法
9.6 添加物効果
10.自然界における光化学現象
10.1 光合成
10.2 植物の行動の制御
10.3 視覚の光化学
10.4 光による生体の損傷
10.5 成層圏大気における光化学
10.6 光化学大気汚染
11.光化学の応用 -概念と合成ー
11.1 概観
11.2 光による物質の合成
12.光電効果とその応用
12.1 色覚と情報記録
12.2 光電効果
12.3 銀塩写真
12.4 太陽電池
12.5 撮像素子
12.6 電子写真
13.光記録と光通信
13.1 光リトグラフィー(フォトレジスト)
13.2 光ディスク
13.3 ホログラフィー
13.4 光通信
14.光の発生
14.1 電磁波の発生
14.2 熱発光
14.3 フォトルミネッセンス
14.4 カソードルミネッセンス
14.5 ラジオルミネッセンス
14.6 熱ルミネッセンス
14.7 摩擦ルミネッセンス
14.8 ケミルミネッセンスとバイオルミネッセンス
14.9 蛍光プローブ
15.発光と表示
15.1 照明
15.2 表示装置
15.3 レーザー
16.光化学の位置づけと放射線化学・電気化学
16.1 放射線化学反応
16.2 電子線レジスト
16.3 電気化学反応
レビュー(0件)