農・芸術・地域社会・平和・教育
東北・山形に生まれ、農を営みながら詩作に打ち込み、地域を学び、平和・教育運動に従事してきた真壁仁(1907-1984)。戦中・戦後の時代状況に翻弄され、さまざまな挫折や蹉跌を経ながら独自な詩世界に到達した不世出の農民詩人の生涯を、芸術表現と地域での生活、社会的な活動のすべてを全うするという「難問」に着目して論じる渾身の評伝。
序 真壁仁が生まれ育った地域と時代
[戦前編]
第一章 少年時代ー知的・芸術的なるものへの飢え、学びへの渇望
第二章 野の詩人の誕生、また徴兵忌避考ー「宿命的なアソビ」を野良の仲間よ、許してはくれないか
第三章 詩人の転向・農民の蹉跌ー国と家のフッショのなかで
第四章 あえぐ農の身体ー「悲劇的・壊滅的命運」に耐えながら
[戦後編]
第五章 戦後あらたなる出発のための模索ー真壁仁の戦争責任の引きうけ方
第六章 詩人として、社会的実践者としてー表現と実践の難問の中で
第七章 さまよう詩人の魂ー組織としがらみのなかで
第八章 真壁仁の散文世界ー真壁仁のトータルな世界の理解のために
終章 農のエロス、〈不運〉の稲ー真壁仁へのオマージュ
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