マルクスの理論を正確に知るためには、それがどこからどこへ、そして何を経由して成立・発展してきたのかを知る必要がある。そのような成立と発展の複雑な過程を理解して初めて、マルクスの理論を深く学ぶことができるのであり、またそれをいっそう発展させるためにはどのような方向をたどればいいのかのヒントも得ることができる。本書はそうした理論的作業のひとつとして、マルクスの剰余価値論の形成史を、主にして前期著作の『哲学の貧困』や『賃労働と資本』から、後期著作の『賃金・価格・利潤』や『資本論』(初版および2版とフランス語版を含む)に至るまでを批判的に検証し概観する。
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