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累計220万部を突破した大ベストセラー「大人の流儀」シリーズの第11弾、『もう一度、歩きだすために』がいよいよ発売となります。 著者の伊集院静氏はくも膜下出血を患い、一時は生死の境を彷徨いました。 「もしこのまま目が覚めなかったら……」 そんな不安が頭をよぎり、眠れない夜を過ごすこともありました。 それでも、伊集院氏は帰ってきました。再び筆をとった氏が見たのは、コロナ禍に苦しみながらも、懸命に生きる人々の姿でした。 大切な人を失ったあなたへ、生きることに絶望してしまったあなたへ、そしてコロナ禍に苦しむすべての人へ。 「それでも人には、再び立ち上がる力がある」 二十歳で弟、三十五歳で妻・夏目雅子との死別を体験してきた作家は語りかけます。 伊集院氏の言葉がきっと、先行きの見えない世の中を歩んでいく際の道標になるはずです。 第一章 笑える日が来る ふいに思い出す 手を差しのべてくれた人 今になってわかる 君の後ろ姿 待ちのぞんだ日 一人、小径を歩いた 沈黙が切ない ミチクサしていこう また逢える 第二章 遠回りでも構わない 金は怖い あるだけでいい 男気のある人 急がない ゆっくり丁寧に 優しかった人 爽やかな風 流した涙 上手く行かないから 第三章 立ち止まってみる 君を見るほどに 変わらないもの わからないこと 大切な別れ おかしいな 節度がない どうでもいい たいしたものだ 世間の風は冷たい 第四章 忘れなくていい こころの置き場所 海を見ていた 思い出の詰まった家 私たちは仲が良かった 信じる力 花の名前 少しずつ片付けよう 君はもういないのか 忘れなくていい
レビュー(20件)
心配
父を亡くし、失意にあった際に自分を支えるものを求めて購入。大人の流儀シリーズはいくつか読んでいるが、伊集院氏も大病を患った後だったからか、これまでの著者の文章と比べると弱気な部分が読み取れ、なんだか逆に心配になってしまった。
自作も期待しています
毎回楽しみにしています。はじめの頃よりメッセージが柔らかくなった気がします。
伊集院さんご自身が今まで、たくさんの辛い体験をされてきて、本の中にある、一つ一つの言葉が 心にしみてきました。これから何度も読み返したくなる一冊です。
伊集院静氏の本は初めて読みましたが、さらっと一読できました。
持ち味?
伊集院静氏が週刊現代に連載したエッセイに加筆修正、一冊にまとめた。子供に厳しく言えない時代だけに氏の提言は貴重だし、ベストセラー、ロングセラーになるのも分かる。ただ今回は、コロナ、震災、東京オリンピックの話題に偏りが見られ、また文章に今までの切れ味が無いように感じる。まさか病気、手術の影響ではあるまいが。