木々や草花、さらには海洋中での光合成を支えるクロロフィルは、私たちの命を繋ぐ源である。そのクロロフィルに関して、とくに日本で様々な新規分子が発見・同定されて新知見が拡がる一方、光合成生物を利用した環境修復やがん治療への応用研究などが始まっている。
本書では、クロロフィルについてその基礎から応用までを解説した。生物学的な機能を中心とした記述ばかりではなく、物理学、化学の面からも踏み込むことによって、物質としての性質を明らかにすることを試みた。また、同一測定条件下での代表的なクロロフィルの吸収スペクトルをはじめ、クロロフィル類の正確な吸収極大の位置やモル吸光係数などのデータ、さらに定量法や入手法等を掲載するなど、付録情報も充実させた。
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