はるき悦巳、唯一無二の全1冊短編全集
一大ブームを巻き起こした『じゃりん子 チエ』(双葉社文庫 全47巻)で小学館漫画賞を受賞した、はるき悦巳。氏の幻の傑作として評価の高いまま単行本化されることのなかった多くの珠玉作を中心にすえ、さらに、未発表の習作2編も加えた、はるきワールド全開とも言うべき全13作一挙収録の全1巻短編全集です。
大人に負けぬ世間知を持った子供たち。リタイア知らずのパワフル老人たち。さらに、プライドを持って人間と互角にわたりあう動物たち。元気なキャラクターが縦横無尽に躍動し、笑いのうちに切ない感動の世界へと誘います。作品は発表順に収録し、著者の作家として成長の過程をたどるとともに、ラストに収録した習作によって、はるき悦巳氏がデビュー以前から持ち続けていた、揺るがぬ世界観が再確認できるような構成になっています。
巻末には、著者が全作品への思いを新たに書き下ろした、コメンタリー付きです。
レビュー(9件)
最高です。 大好きです。 新作ももっともっと読みたい!
チエちゃんファンなので、言う事なしです。
全てはじゃりン子チエに通じる(?)
政・トラぶっとん音頭/伝説/ドンチャンえれじい/巨人窟/右向け右!!/力道山がやって来た/オッペラ甚太(前・後)/西の幸福/夏の虫/すがすがしい一日/エンゼル/翔と影絵/待つ戦士たち/あとがき(作者自身による各作品コメント) この中では、「右向け右!!」に初期の「じゃりン子チエ」と通じるものを特に感じた。「ドンチャンえれじい」はテツそっくりの男が、猫や竹本菊似のおバァと対立する。 「力道山が…」は「ガチャバイ」に、「政・トラ…」は百合根とアントニオの哀しみに、どこか似通っている。 昭和の貧しい街、賢くしたたかな子供、うらぶれた男ははるき悦巳の中にいつもあったのだな、と思う。 後の方になると、絵や作風が変化した頃の「じゃりン子」を思わせる作品が多い。 いかにも習作という作品もあるが、充実した収録内容だ。
みんな同じに見えてしまう
じゃりんこチエの二番煎じか、元ネタか。仕方ないとはいえ、名作の影響が大きい。 はるき悦巳先生の作品では異色な「舌町物語」が一番好きです。「ぶっとんエレジー」はその単行本に収録されていました。