登場人物全員、同姓同名。 ベストセラー『闇に香る嘘』の著者が挑む、 前代未聞、大胆不敵ミステリ。 大山正紀が殺された。 犯人はーー大山正紀。 大山正紀はプロサッカー選手を目指す高校生。いつかスタジアムに自分の名が轟くのを夢見て 練習に励んだいた。そんな中、日本中が悲しみと怒りに駆られた女児惨殺事件の犯人が捕まった。 週刊誌が暴露した実名は「大山正紀」--。報道後、不幸にも殺人犯と同姓同名となってしまった ”名もなき”大山正紀たちの人生が狂い始める。 これは、一度でも自分の名前を検索したことのある、名もなき私たちの物語です。
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幼女を殺害した16歳の少年の実名が暴かれ、その犯人と同姓同名の人物たちが次々と登場し、その名前のせいで人生を狂わされたという理由で「同姓同名被害者の会」を結成し、真犯人を突き止めようとする。二重三重にもひねりが加わり複雑な展開で読者を翻弄する反則すれすれの荒業がさく裂する。途中で何度も元に戻って読み返した。いっそのこと裁判の場面も入れて、検事も弁護士も同姓同名だったらもっと訳が分からなかったかもしれない。内容的には人の恨みの怖さや、匿名SNSでの発言の持つ、扇動性や同調圧力の危険性に重点が置かれている。私自身、祖父から同姓の歴史上の人物と同じ名前を付けられたために、嫌な思い出があるので身につまされた部分もあった。
子供のために購入しました。
子供と本屋で見かけ面白そうと思い、値段が一緒なので楽天で購入しました。まだ読んでいませんが、これから読んでみます。
妻と娘が読んだらしいですが、すごく面白かったようです。ただ登場人物が皆同じ名前なので分かりにくいところもあったようです(笑)