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《世界的ベストセラーの改訳・新装版》 愛は技術であり、学ぶことができるーー私たち現代人は、愛に餓えつつも、現実にはエネルギーの大半を、成功、名誉、金、権力といった目標のために費やし、愛する技術を学ぼうとはしない。愛とは、孤独な人間が孤独を癒そうとする営みであり、愛こそが現実の社会生活の中で、より幸福に生きるための最高の技術である。 * ●加藤シゲアキ(作家・歌手・俳優) 本書には愛することの糸口がある。 その糸をたぐれるかどうかは読者自身の行動によるが、やがて得られるものはきっと愛することだけじゃない。その体験がいかにかけがえのないものか、読者は感じるべきである。 ●幅 允孝(BACH代表・ブックディレクター) 本書は自発的な愛の技術を問うだけでなく、人間存在そのものの自発性を語るゆえ、未来の1冊だと思えるのです。シンギュラリティを迎える人類が、システムやテクノロジーの餌となり、搾取され続けるディストピアに抗うための本ともいえます。 ●上野千鶴子(社会学者) 原題は The Art of Loving、訳せば「愛する技術」。だから学べる。学ばなければならないのは愛されることより、愛することだ。なぜなら愛するとは受動的ではなく能動的な行為、「人生を賭けた決断の行為」だからだ。 ●ジェーン・スー(コラムニスト・ラジオパーソナリティ) 悩んでいた頃に七転八倒して辿りついた、自分なりの暫定的な結論みたいなものがあったのだけど、この本を読んだらそれがフロムの言葉に重なる部分があり、同じことを考えていた人がいて嬉しかった。やっぱり愛は練習するしかないんだ。 ●谷川俊太郎 『愛するということ』を、若いころは観念的にしか読んでいなかった。再読してフロムの言葉が大変具体的に胸に響いてくるのに驚いた。読む者の人生経験が深まるにつれて、この本は真価を発揮すると思う。 ●玉城ティナ(女優) 昨今、愛について真面目に語られることは少ない。ただ私はつねに愛を求め、信じ、まさに神のように崇めてきた。なのに本書を読む度に愕然とするのだ。愛について何も知らないということに。 ●ブレイディみかこ(ライター・コラムニスト) 本書の英題は『The Art of Loving』。ARTは芸術のほか、技術、能力などを意味する。この本は「落ちる」感情ではなく、「踏み込む」意志から始まる愛のARTを語っている。その追求こそ、これからの人間と社会の進むべき道だろう。 ●ミッツ・マングローブ(歌手・タレント) 私のように主体性や自己肯定力の低い者にとって、愛とは、とめどない勘違いと妥協と失望の連続であり、それらを乗り越える気力や相手への情があるかないかを自分に問いただす作業だった。愛というこの世でもっとも面倒くさいアクトを習練し、こなし続けることで、これまで見えなかった自分を知れるかもしれない。
レビュー(369件)
まだ読んではおりませんが、発送などは非常にスムーズです。
満たされたはずなのに違和感を感じる方に
恋愛に加え家族や隣人、自己への愛や現代社会の仕組みが愛に与える影響について書かれている。 新訳版とのことを知らずに購入したが久しぶりに買ってよかった一冊と感じている。 この本は性別や独身既婚、貧富、主義主張に限らず皆におすすめしたい。対人関係や金銭に問題や不満を感じている人はもちろん、物欲や性欲、承認欲、社会的地位はある程度満たされてるはずなのに何故か違和感を感じている、心の穴が満たされない感がある、合理的で生産的に生活してるのにどこか納得できない人への何かしらの気付きになりうると感じている。 もう少し早くこの本に出会っていたらあの時あの場面でこう解釈や対応、選択が出来たかもしれないと私自身考えてしまっているが今後の自他への考え方や関わり方に活かしたい。
愛ってなんなの?
愛する、愛される、それが何なのか分からなくなり購入しました。専門用語とかなく読みやすい本です。
愛することは自然発生的に湧き上がる感情と捉えており、家族に対する愛の浅さに悩み購入しました。 愛とは感情ではなく行為、作り上げていく事だと示されています。 腹落ちするところが多々あり、学びを頂きました。為になる一冊です。
勉強になる
とても勉強になりました。 哲学好きは必読の本だと思います。