【POD】比較文学研究の落穂ひろいーー未収録論文・エッセイ集ーー
本書は題名通り、大学の研究誌及び学会誌などに個別に掲載したもので、これまでばらばらであったのを、一冊の本に収録し、出版することにしたものである。題名を『比較文学研究の落穂ひろいーー論文・エッセイ集ーー』としたのは、本書に取り上げたものが、何らかの形で「比較文学の研究」と呼ばれるに相応しい内容のものだからであり、その内容があるものは「論文」、他の者は「エッセイ」と呼んだ方が、よりその性格が明瞭になるだろうと思ったからである。「エッセイ」だからと言って、「研究」より価値の低いというものではなく、同等に読んで、評価して頂ければ幸いである。それぞれの研究は、多くの人の協力があった所産である。インターネットで便利になった時代のお陰で、イギリスのこれまで直接顔見知りではなかった大学のキャサリン・マックスウェル先生からはワッツ=ダントンの未出版の小説Carniolaの行方をめぐっての探索方法で、貴重な助言を頂戴した。またニューヨーク市立図書館からとテキサス大学のハリー・ランサム・センターのコレクションからも、ワッツ=ダントンに関わる貴重な書簡すべての写真撮影と送付を戴いたことも、大いに助けとなった。さらには、ワッツ=ダントンの眠るイギリスのウェスト・ノーウッド墓地の管理人からも埋葬をめぐって、貴重な証言を得ることができて、ワッツ=ダントンが土葬であったことも判明した。その他細々とした調査・研究方法はそれぞれの論文やエッセイに書いてあるので、今後の研究の助けになるかも知れないので、ご活用いただければ幸いである。また、筆者の突飛な想像(?)で、ワッツ=ダントンとラフカディオ・ハーンを、或いはラフカディオ・ハーンとオスカー・ワイルドを結びつけたりしているが、興味深いと思われる方もいるだろう。お楽しみ下さい。
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