- 160
- 4.03
現役医師として新型コロナを目の当たりにしてきた人気作家が満を持して描く、コロナ禍の医療現場のリアル。 2020年初頭、マスクをして生活することを誰も想像できなかったーー これは未知のウイルスとの戦いに巻き込まれ、“戦場”に身を投じた3人の物語。 大学病院の勤務医で、呼吸器内科を専門とする椎名梓。彼女はシングルマザーとして、幼児を育てながら、高齢の母と同居していた。コロナ病棟の担当者として、最前線に立つことになる。 同じ病院の救急部に勤務する20代の女性看護師・硲瑠璃子は、結婚目前の彼氏と同棲中。独身であるがゆえに、コロナ病棟での勤務を命じられる。 そして、70代の開業医・長峰邦昭。町医者として、地元に密着した医療を提供し、息子にはそろそろ引退を考えるように勧められている。しかし、コロナ禍で思い掛けず、高齢で持病もある自身の感染を恐れながらも、現場に立つことを決意する。 あのとき医療の現場では何が起こっていたのか? 3人はそれぞれの立場に苦悩しながら、どのようにコロナ禍を生き抜くのか。 全人類が経験したあの未曾有の災厄の果てに見いだされる希望とは。自らも現役医師として現場に立ち続けたからこそ描き出せた感動の人間ドラマ。 ※本作品の印税の一部は、新型コロナウイルスなどの感染症拡大防止への対応のため、日本赤十字社に寄付されます。
レビュー(160件)
壮絶なドキュメント
コロナ禍での医療現場の壮絶な現実を描いたドキュメントである。薬もない、ワクチンもない、何より正体すらわからない。未知のウイルスに医療現場の方たちがどのように向き合い死力を尽くして我々国民のために頑張ってくれたのかを知ることができました。みんなに読んでほしい。コロナの医療現場に携わられた全ての方々に感謝の気持ちしかありません。
発送、迅速でした。商品も綺麗で問題ありませんでした。
高いから文庫になるのを待とうかな…という思いもありましたが、早く読みたいし寄付もできるということで購入。 本当に医療従事者の方の献身に感謝です。私も一応はエッセンシャルワーカーの枠内なので、家族と職責との葛藤には覚えがあり、涙腺がゆるみました。 小説と言うよりドキュメンタリーと言う感じです。コロナについての理解を深めることができました。
とても良かった。 たくさんの人に読んで欲しい作品です。 コロナ対策の寄付もできるのも良いと思います。
医療現場とそこで働く方々の家族がコロナ禍をどう乗り切ってきたか、事実を時系列で小説にされた良書。評価させていただくのもおこがましいと思われる程、登場人物を崇高に感じました。真実を求める方は、是非読んでみて欲しい。