アタッチメントと親子関係
: ジョン・ボウルビィ/マルコ・バッチガルッピ/筒井 亮太
独立派の精神分析家として,そしてアタッチメント理論の創始者として名高いジョン・ボウルビィーー彼は,時に謙虚に,時に大胆に,分析理論やアタッチメントの視座を臨床実践に応用しているが,その内容を伝える著作物はきわめて少ない。
本書は,編者らの企画で1985年にイタリアのミラノで開催されたボウルビィのセミナーの記録を中心に構成される。加えて,編者と長年にわたって続けられた往復書簡や,セミナーの共同企画者によるアタッチメント理論を応用した体験?力動心理療法についての寄稿など,ボウルビィの仕事と人物像を知るうえで欠かせない貴重な資料も添えられている。
三つの臨床ケースが提示されるセミナーでは,ボウルビィによってアタッチメント理論と防衛プロセスについての見解が述べられ,ケースヒストリーに沿ったライヴ・スーパーヴィジョンともいうべき白熱した議論が展開される。
そこで示されるボウルビィの鋭い洞察力と卓見に加えて,ケースで提示される患者への深い思いやりに触れることで,読者はその臨床の一端を垣間見ることができるであろう。
謝 辞
シリーズ編者による序文
序 文
イントロダクションと往復書簡 マルコ・バッチガルッピ
全体討論 ジョン・ボウルビィ
最初のケースの提示:革命のメデューサ レオポルダ・ペリッツァーロ
最初のケースの提示に関する議論 ジョン・ボウルビィ
二番目のケースの提示:寄宿学校の少年 フェルッチョ・オージモ
二番目のケースの提示に関する議論 ジョン・ボウルビィ
三番目のケースの提示:アドリアナの場合 エミリア・フマガッリ
三番目のケースの提示に関する議論 ジョン・ボウルビィ
セミナーの結び
最初に提示されたケースのフォローアップ レオポルダ・ペリッツァーロ
二番目に提示されたケースのフォローアップ フェルッチョ・オージモ
驚くほどシンプルに:セミナーの企画 クラウディア・フェッランデス
我が家の見知らぬ客人:1985年,ボウルビィとの邂逅を顧みる ジェルマーナ・アグネッティとアンジェロ・バルバート
体験ー力動心理療法:アタッチメント理論の治療応用 フェルッチョ・オージモ
締めくくりの言葉 マルコ・バッチガルッピ
訳者あとがき
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