今、体育において本当に追求されるべき課題とはいったい何なのか?体育は、運動集団を媒介にしながら、技能習熟や技能達成をめざして、人格を陶冶する契機を内包した、人間形成にとって欠くことができない貴重な経験を提供できる「場」をもっている。しかし、これまで日本の学校教育では、人間形成の方法論を伴って、体育という教科の中で主体的に実践が行われてきたとは言い難い。このような日本の実情を踏まえ、著者は体育における人間形成論の可能性を研究することを体育研究者としての使命と課し、本書において、体育の学習指導要領における人間形成的内容を詳細に検討・分析を重ねるとともに、諸外国の現状を批判的に考察し、体育における人間形成論を構築することに挑戦している。
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