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宇宙の見方が変わる最新宇宙論私たちは星のかけらからできています。では、その星たちは何からできているのでしょうか。宇宙のはじまりにどんどん近づきながら、ニュートリノの不思議な性質をさぐりながら、ヒッグス粒子やインフレーション、そして暗黒物質との関わりを解き明かし、宇宙はどうやってできたのか、どうして私たちがこの宇宙に生まれ、存在することができたのかを考えていきましょう。(2013年1月刊) 宇宙の根源に迫る壮大なストーリー この宇宙に存在する「私」の起源に迫る 私たちは宇宙の塵からできているといわれています。じつは、宇宙が原子よりもっと小さくて熱かったころ、塵のもとになった物質と、その反物質が衝突しては消え、新しい物質と反物質が生まれては消えて……、そんなことを繰り返していました。 それがあるとき、宇宙の温度が少しだけ下がると同じ数だけあった物質と反物質のバランスが崩れ、ほんのわずかな反物質が物質に変わり、私たちが存在する物質だけの世界ができたお蔭で、私たちが生まれてきたというのです。その鍵を握っているのが、いままで質量がゼロだと思われていたニュートリノにあったのです。 ・いったいニュートリノにどうして質量が生まれたのか? ・ニュートリノはどうしてこんなにたくさん宇宙に存在しているのか? ・なぜニュートリノには左巻きしか存在しないのか? ・右巻きニュートリノはどこへ消えたのか? ・ヒッグス粒子によってニュートリノはどうやって質量を得たのか? ・右巻きニュートリノがインフレーションを起こしたって本当? ・ヒッグス粒子は「顔なし」ってどういうこと? これらの謎を解き明かしていくと、そこには思いもよらない結末が……。 最新の素粒子理論を駆使して、最新の宇宙像に迫る、村山先生の最新作! スラスラといっきに読めて、しかも読み終わったあと、 宇宙の見方がぜったいに変わります。 第1章 恥ずかしがり屋のニュートリノ 宇宙はウオボロスのヘビ/宇宙は正体不明の物質で満ちている/消えたエネルギー 第2章 素粒子の世界 強い力の正体/弱い力の正体/四つの力の統一に向けて/CP対称性の破れ/小林ー益川理論の登場 第3章 とても不思議なニュートリノの世界 鍵を握るニュートリノ/ニュートリノの重さ/ニュートリノは時間を感じる/カムランドの実験 第4章 ものすごく軽いニュートリノの謎 ニュートリノはいつも左巻き/左巻きニュートリノは超重量級/左巻きニュートリノが軽いわけ 第5章 ニュートリノはいたずらっ子? 力の統一とニュートリノ/宇宙に私たちがいるのはニュートリノのおかげ/物質と反物質のふるまい 第6章 ヒッグス粒子の正体 ヒッグス粒子は神の粒子?!/一〇〇〇兆回の衝突で一〇個のヒッグス粒子/光子とミューオンを探せ/自発的対称性の破れ/ヒッグス粒子が冷えて宇宙に秩序が/統一の時代 第7章 宇宙になぜ我々が存在するのか 宇宙は膨らんでいる/ビッグバンの証拠/インフレーション理論/素粒子のゆらぎのしわ /宇宙のはじまりに迫る/超ひも理論に期待/原子より小さかった宇宙の誕生に迫る/宇宙の過去を映し出す「すみれ計画」
レビュー(67件)
子どもにプレゼントしました。夢中になって読んでいます。
定価の謎
この本の裏表紙に定価780円(税別)と印刷されているのに、請求額は800円(税別)なのですか? ケアレスミスでしょうか? 読み始めに足を掬われた感じです。 ご返答をお待ちします。 著者に大きな信頼をしているので、これが無ければ、星5個です。
面白いので是非読んでみてほしい
宇宙の存在にとどまらず、人類の存在がこのような仕組みで存在できていることに驚きと怖さを感じた。
素粒子論への入門書としてお勧めの1冊です。
ノーベル賞
将来はノーベル賞をとるかもしれない先生ですね。講演もすばらしいです。