従来、霊山は祖霊や水分神の居所とされていた。それに対し、著者は、伊豆山、日金山、富士山の信仰の根源にある噴火をもたらす火の神と、その現れである神龍の信仰に着目、そこに流れる熊野修験の影をさぐり、さらにはその信仰が奥武蔵から東北の遠野にまで及ぶことを解明する野心作。(発行=梟社)
序 章 伊豆山、日金山における火ノ神伝承をめぐって
第一章 伊豆山周辺の「龍」と温泉神
第二章 描かれた「神龍」の地底世界
第三章 末代上人と伊豆山、日金山
第四章 江戸期・走湯山の再興と末代聖人
第五章 “荒ぶる不尽”の真景
第六章 「火牟須比命」と火ノ神伝承
第七章 伊豆権現と金属伝承 -伊豆山より遠野来内へ
終 章 奥武蔵の山里に、伊豆山の“火の神”がなぜ祀られたのか
浅見孝三郎翁のことーあとがきに代えて
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