【輸入盤】ベートーヴェン:交響曲第4番、第6番『田園』、第8番+同時代の作品集 ベルリン古楽アカデミー(3CD)
ベルリン古楽アカデミーによるベートーヴェンの交響曲
同時代の作品もあわせた興味深いプログラムが3枚組で登場!
ベートーヴェン・イヤーにあわせて個別にリリースされていたアルバムが、3枚組セットになって登場。いずれもベートーヴェンの交響曲と、同時代や関連する作品をプログラムした内容。ベルリン古楽アカデミーのうまさが際立つ内容です。
ケルビーニのオペラ『ロドイスカ』は1791年にパリで初演されました。大成功を収めた作品で、当時200回以上も上演されたといいます。愛しあう男女が父親によって引き裂かれるも、様々な苦難と試練や誤解を経てめでたく結ばれるという内容ですが、序曲はオペラの内容を予見させるというよりもシンフォニーを思わせるスタイルとなっています。
ケルビーニの友人でもあったメユールの作品は、シューマンらによって「ベートーヴェンの交響曲第5番への返答」と評されたこともある作品(終楽章のリズムが運命と似ていることなどが理由)。ですが、彼がこの交響曲に取り組んでいたときに、第5番(1808年作曲) をどこまで知っていたかは今となってははっきりしません。それよりもむしろ、フランス革命期にこのような素晴らしい交響曲が存在し、その後のフランスのオーケストラ作曲にも大きな足跡を残したことは特筆に値します。
ユスティン・ハインリヒ・クネヒト[1752-1817]の作品は1780年の作(ト長調)。冒頭から田園的な世界が美しい世界です。第2楽章で次第に嵐が近付いてくる様子は不安気に繰り返される転調で表されております。第3楽章の嵐の描写は、何かオペラの序曲を思わせるような華やかなニ長調で展開されており、ベートーヴェンの『田園』とはまた違って興味津々です。終楽章は変奏曲の形式をとりながら、コラールのようなすがすがしい楽曲となっています。ベートーヴェンの交響曲第6番の各楽章のタイトルとクネヒトのタイトルは類似しています。実際、確実な資料は残されていませんが、ベートーヴェンの初期の作品はクネヒトの作品と同じ出版社から出版されていたことなどから、ベートーヴェンはクネヒトの作品を知っていたと考えられます。当時から自然を音楽で模倣する試みは行われており、1780年当時クネヒトの作品も革新的であったかもしれません。(輸入元情報)
【収録情報】
Disc1(HMM902448 / 1)
● ケルビーニ:歌劇『ロドイスカ』序曲(1791)
● ベートーヴェン:交響曲第4番変ロ長調 Op.60(1806)
Disc2(HMM902448 / 2)
● メユール:交響曲第1 番ト短調(1808)
● ベートーヴェン:交響曲第8番ヘ長調 Op.93(1812)
Disc3(HMM902425)
● クネヒト:自然の音楽による描写、あるいは大交響曲
第1楽章:美しい風景。太陽が輝き、風が穏やかにそよぎ、谷を小川のせせらぎが流れ、鳥がさえずり、山からも美しい清水がそそぎ、羊飼いがパイプを奏で、羊たちが戯れ羊飼いの娘たちが甘い声で歌う。
第2楽章:突然空が曇り、あらゆる土地が苦しみおびえ、黒い雲が湧きおこり、風がうなり、雷がゴロゴロ鳴り、嵐が少しずつ近づいてくる
第3楽章:激しい風と打ち付けるような雨の嵐がものすごい勢力となる。こずえがざわめき、土砂降りの雨がものすごい音で打ちつける。
第4楽章:嵐が少しずつおさまり、雲が切れ、空が明るくなってくる
第5楽章:自然は喜び、天に向かって、創造主である神への大いなる感謝を表し、甘やかな喜びの歌を歌う。
● ベートーヴェン:交響曲第6番ヘ長調 Op.68『田園』
第1楽章:田舎に到着すると呼び起こされる、楽しく大らかな気持ち
第2楽章:小川の畔の情景
第3楽章:農民たちの愉しき集い
第4楽章:雷雨、嵐
第5楽章:牧人の歌。嵐の後の嬉しく、感謝に満ちた気持ち
ベルリン古楽アカデミー
コンサートマスター:ベルンハルト・フォルク
録音時期:2021年4月、5月(Disc1,2)、2019年6月(Disc3)
録音場所:ベルリン、テルデックス・スタジオ
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
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