戦後日本を代表する哲学者による、ロングセラー入門書。ルネサンス期から現代まで、代表的哲学者約80人の理論の核心とそれが生み出された背景を丁寧に描き、哲学史500年の歩みを通覧する。中世の神に権威づけられた世界秩序は、17世紀の数学的自然学の誕生とともに人間の理性を基盤とした科学的世界観に移行していく。18世紀に登場した啓蒙主義とロマン主義の哲学の相克の歴史は現代まで形を変えて繰り返され、その反省の下で20世紀、新たな世界観を選びとろうとする実存の哲学へと繋がっていく。決定的な転換点に光をあてつつ、流れを一望する。
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