御粽司・川端道喜は、室町時代から長く御所に餅や菓子を納めてきた。十五代当主はかつて、この国の四季と結びついた和菓子のゆたかな世界、そして菓子づくりの自身の経験を語り下ろした。多くの人々に愛読されてきたこの書に、春夏秋冬、折々につくられている和菓子の写真を添え、当家の現代表が今日までの歩みを増補する。
はしがき
第一章 道喜の粽がたり
粽のルーツ
光秀の真実
厄除けと伝統
吉野葛はいずこへ
消えゆく笹
粽の作り方
餡をめぐる冒険
親から受け継いだこと
特注の粽
第二章 葩餅、肴から茶菓子へ
御所の鏡餅
宮中雑煮と酒の関係
茶道の初釜の菓子へ
ごぼうと味噌
葩餅の作り方
食べごろと食べ方
各地に根づく新しい葩餅
第三章 宮中の歳時記、茶の湯の四季
御所の食事の記録
京菓子の歳時記 一月ーー十二月
その他の京菓子
代金は、あってなきがごとし
茶菓子の四季
第四章 京菓子の生活文化
京と菓子
幻の菓子の復活
御菓子券の発行
敗戦から物余りの時代へ
京菓子の背景
和菓子のこれから
第五章 御所、幕府そして川端家
「御朝は、まだか」
『家の鏡』からみた御所
初代道喜の誕生
道喜と利休
道喜と信長
町衆の心意気
川端家は、なぜ生き残れたのか
終 章 伝統をこえて
にじみでる京都文化
京の職人気質
伝統は時代とともに
付 京都人気質入門ーー祇園界隈
ゆとりをつくる
土地を守る人々
京都式個人主義
金の切れ目が、縁の切れ目でない
祇園での粋なすごし方
参考文献
あとがき
川端道喜 この三十五年ーー増補版刊行にあたって……………川端知嘉子
十五代夫婦、十六代の思い出
修業の日々
生菓子事始め
笹の話
御菱葩
起請文の教え、そして人々の支え
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