英国に住む日英ハーフの大学生・寿音は、ストーン・ヘンジをバイクで旅行中、突然の爆風と共に現れた西洋甲冑を着た大男と出会う。言葉も通じず、周りの状況すべてに驚きを露わにするその男を見捨てられずに、素性の知れないその男を家に連れ帰った寿音。身振り手振りと、わずかばかり聞き取れる彼のラテン語らしき言葉から分かったのは、ランスロットという名前と、彼が円卓の騎士の一人で魔術師により異世界に飛ばされてしまったという内容だった。百日経てば元の世界に帰れるという彼の言い分に、半信半疑ながらも一緒に過ごすうち、紳士的な彼の内面に寿音は徐々に惹かれていく。いつか別れがくると知りながらも、その気持ちは止められずー。
レビュー(4件)
すごく好きな作品です。何と言っても、攻のランスロットがまさしく騎士である点が良いと思います。強く誠実で、嘘や策略を嫌い、弱き者たちへの情けもあり、自分に厳しい、約束を破らない、まさに騎士道を体現したような人間であるところが大変心に響きました。受の寿音はまあ現代の若者らしい若者といったところかな。あと、タイムスリップものにしては、ちゃんと辻褄があっているところもポイント高いです。最後に現代の戸籍を手に入れる布石も上手に隠してあって、細かいとこまで考えてあってうまいなあと思いました。
ランスロット
円卓の騎士の中でもランスロットが個人的に一番好きだったので読んでみたくなりました。突然現代にタイムスリップしてしまったランスロットと彼を次第に受け入れていく周りの人々。でき過ぎな感じはありましたが、そこはいいんじゃないでしょうか。
舞台が英国でも・・・
外国が舞台でも和テイストが所々顔を出すと、あのお話しの登場人物と関係があるのかな~?と、つい勘ぐってしまいます。大好きな作家さんです。