弘徽殿・藤壺・梅壺など『源氏物語』で光源氏をとりまく后妃たちが暮らした場所には、それぞれ深い意味があった。平安京内裏に存在した天皇の家族の住まい「後宮殿舎」に光を当て、さまざまな平安朝物語の記述と比較しながら、その意味を探る。素材となった史実や物語に込めた作者の意図を知れば、後宮世界への理解が深まり、物語がより楽しめる。
紫式部と内裏ープロローグ
平安時代の後宮
天皇と后妃の住まい
天皇と后妃の夫婦生活
「殿」と呼ばれる建物
弘徽殿と常寧殿ー悪役の住まい
承香殿ー後宮第二位のキサキの住まい
麗景殿ー転落するキサキの住まい
その他の殿ー后妃の使用頻度の低い殿
「舎」(壺)と呼ばれる建物
淑景舎(桐壺)-『源氏物語』主人公一族の拠点
飛香舎(藤壺)-ヒロインの住まい
凝華舎(梅壺)-劣勢に立つキサキの住まい
その他の舎ー東宮に使用される空間
後宮殿舎の役割ーエピローグ
あとがき
参考文献
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