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きみは玖渚友のことが本当は嫌いなんじゃないのかな? およそ論理立てて物事を考えるほど無意味なことはない。所詮論理など人の考えたものであり、そして世界は人の手には余りすぎる。博愛を自らの義務と課し、自由を何よりも重んじる、周囲に調和をこの上なく提供する誠実な正直者、つまりこのぼくは、7月、囚われの壊し屋を救う旅に連れられた。パーティのメンバーは玖渚友と鈴無音々。向かう先は悪の要塞ーー要するには『堕落三昧(マッドデモン)』斜道卿壱郎博士の研究施設。この冒険の登場人物は誰もが際限なく矛盾していて、誰もが際限なく破綻していて、そして誰もが際限なく崩壊していて、はっきり言って壊れている。それはひょっとしたら壊されただけなのかもしれないが、しかし戯言遣いのこのぼくに限って言えば、わざわざ壊してくれるまでもない。だってぼくは最初から、ほら、こんなにも見事に壊れてしまっているゆえにーー戯言シリーズ第4弾 一日目(1) 正解の終わり 一日目(2) 罪と罰 一日目(3) 青い檻 一日目(4) 微笑と夜襲 二日目(1) 今更の始まり
レビュー(58件)
プレゼント用に買いました。 すぐ届いて助かりました。
無事届きました。 ありがとうございました。
趣味、読書
文庫化ということで久々に読んだ戯言シリーズ。上巻。 そういえばこの始まり方が好きだった、と思いました。 好き嫌いわかれそうですけどね。 わかりやすい言葉遊びも大好きです。 この巻、結構好きだったなあと読み返して再確認しました。