われわれを取り囲む文化とは、巨大な記号の体系に他ならない。言語においても単語はそれぞれの意味をそなえた記号であり、それらが集まってできる文は複合的な記号となる。想像力ないし創造力を駆使して微妙な言語現象を分析・解読するレトリックの認識こそ、記号論のもっとも重要な主題なのである。言語学を越えた〈記号論としてのレトリック〉の領野を呈示した著者のレトリック研究の集大成の書。
●1
・認識とイメージのレトリック
・創造性としてのレトリック感覚
・自分だけのものでない言語
・「らしさ」について
・ことば
・強調の記号論へ
・言語と逃れ去る文学と
●2
・記号がひらく世界
・人物像ーーイメージのレトリック
・非言語記号と翻訳
・自由時間の記号性
・金で買えるという意味
●3
・読む楽しみ(の記号論)
・読むことの小冒険
・名前について
・手紙について
・ことわりかた
・落語
・だから
・広告と文学のことばの形
・美文の効用あるいは無用
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