ポピュリズムやナショナリズムの台頭、社会的分断の深化、Qアノンはじめ陰謀論の隆盛、専制主義国家による挑戦などを前に、理念の共和国・米国のアイデンティティが揺らいでいる。今日の米国内の分断状況を観察し続けてきた著者が、その実態を精緻に腑分けし、米国の民主主義、そしてリベラル国際秩序の行方を展望する。
はしがきーー「ノースカロライナ州カリタックのPM」の不満
第1章 自画像をめぐる攻防
1 米国という実験
2 米国流「リベラル」の誕生
3 米国流「保守」の逆襲
4 オバマとトランプをつなぐもの
5 ペイリオコンと右派ポピュリズム
6 民主社会主義と左派ポピュリズム
7 異彩を放つリバタリアン
8 トライバリズムの時代
第2章 ラディカル・アメリカ
1 コロナ禍の政治学
2 先鋭化する陰謀論
3 BLM運動をめぐる攻防
4 キャンセル文化とウォーク文化
5 過激化する対立
6 人種をめぐる駆け引き
第3章 米国モデル再考
1 米国例外主義
2 古典的帝国としての米国
3 ダブルスタンダードと反米主義
4 リベラル国際秩序
5 権威主義国家による挑戦
6 リベラル疲れ
第4章 分裂する世界認識
1 パラレルワールド
2 権威主義が見る世界
3 民主社会主義が見る世界
4 リバタリアンが見る世界
5 リトレンチメント論争
6 漂流する共和党
7 中国問題
8 アフガン撤退の意味
第5章 分断社会の行く末
1 強まる遠心力
2 楽観的シナリオ
3 反動と障壁
4 悲観的シナリオ
5 アフター・ナショナリズム
6 新たなリスク
7 デジタル・レーニン主義
8 問われるメタ・ソフトパワー
あとがき
索 引
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