親鸞聖人が「いなかの人々」のために著した信心の懇切な指南書である『唯信鈔文意』を、求道者の視角から丁寧に読み解いたもの。
著者晩年の名講話が新装版として復刊。
『唯信鈔文意』というのは何か。
『唯信鈔』の中に聖覚法印が引用してあるお経、または、論釈は漢文です。そういう引用文を聖覚法印は何も解釈しなかった。そこが読みづらく、意味がわかりにくい。その漢文のうち十個の大事なところを解釈されたのが、『唯信鈔文意』です。いちばん大事なのは、最初の第一条とその次の第二、第三条の三つです。
(中略)
いままでのところで我々が学ぶことは、聖覚法印にしても親鸞聖人にしても、自分の善知識の亡くなられた後にその教えを記念し、その教えを本当に頂いて、その真意を明かにしようとして、書物を用意されているということです。
(中略)
これらのすぐれた弟子たちは、亡くなられた先生の教えというものを十年たっても二十年たっても、それを本当に明らかにしていこうとしている。そういうことをわれわれは自分のこととして考えなければならない。これが一つです。
(「念仏のこころ」より抜粋)
まえがき
念仏のこころ
超世の悲願
諸仏の働き
ただ念仏申す
信は人に就く
願力自然
法性のみやこ
あとがき
著者略年譜
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