比較・対照言語研究の新たな展開
: 廣瀬 幸生/島田 雅晴/和田 尚明/長野 明子
本書は、文法と語用論の関係を捉えるために提唱された一般理論「言語使用の三層モデル」をテーマにした論文集の第二弾である。第一弾の『三層モデルでみえてくる言語の機能としくみ』から基本的枠組みは引き継ぎながらも、日英語以外の言語にも分析対象を大きく広げ、かつ、分析自体もより原理的な観点から深めるべく三層モデルによる本格的な考察を行っており、比較・対照言語研究に新たな展開をもたらす必読の書である。執筆者:廣瀬幸生、和田尚明、金谷優、井上優、大矢俊明、岡本順治、金善美、渡邊淳也、佐多明理、納谷亮平、石田崇、長野明子、島田雅晴。
第I部 三層モデルと基礎研究
第1章 他者の思いをことばでいかに利用するか─日英語における主観の客体化研究─
廣瀬幸生
第2章 日英語の話法と時制ならびにその関連現象ー包括的時制解釈モデルによる分析ー
和田尚明
第3章 何を言い、何を言わないかー日英語の言いさし文と三層モデルー
金谷 優
第II部 三層モデルと日英語以外の言語
第4章 三層モデルから見た日本語と中国語の文形式の選択
井上 優
第5章 体験話法+心態詞ja=心内発話ードイツ語における公的自己と私的自己ー
大矢俊明
第6章 三層モデルで心態詞の使用を説明する─相互行為層の導入─
岡本順治
第7章 韓日終助詞と終結語尾の情報管理機能と話し手・聞き手との相関性、そして三層モデルの視座
金 善美
第8章 フランス語の接続法とポリフォニー
渡邊淳也・佐多明理
第III部 三層モデルと応用研究
第9章 言語使用の三層モデルから考える虚構的インタラクション
納谷亮平・石田 崇
第10章 多重具現の言語間比較の試み
長野明子・島田雅晴
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