文政8年冬。小籐次一家は、おしんの従妹のお鈴を伴って丹波篠山から江戸へと戻った。小籐次は不在の間にたまった界隈の研ぎ仕事に精を出す。
そんな折、十一代将軍家斉の念願だった日光社参が延期になった。凶作で治安が乱れたためだが、例幣使街道で凶悪な押込みを働いた杉宮の辰麿一味が江戸に潜り込んだとの情報が、秀次親分からもたらされた。そしてその探索に協力してほしいと小籐次にいう。
その直後、畳屋の隠居夫婦が惨殺された。隠居は殺される直前に居酒屋で謎の女と言葉を交わしていたらしい。続いて古筆屋が襲われ、こちらは大金も奪われ、一味の仕業と思われた。
調べの結果、辰麿一味は南町奉行所に恨みを持っているらしく、次なる標的は久慈屋とも想像できた。小籐次は久慈屋の危機を救うべく、辰麿一味と対決する。
緊迫の展開のシリーズ第14弾!
レビュー(11件)
ブックショップに並んでおらず、続きで読みたかったので購入しました
町方同心捕物物語風のストーリー展開
美人で歌人の妻・おりょう、養子・駿太郎(12歳、赤目小籐次を襲った刺客から託された子で当時は赤ん坊)、紙問屋久慈屋や新兵衛長屋の面々ら、小籐次を取り巻く面々と織りなす人間ドラマと事件の数々、新シリーズの第14弾。 * 文政8年(1825年)冬。日光街道周辺で凶悪な押込みを働いていた杉宮の辰麿一味が江戸に潜り込んでおり、探索に協力してほしいと小籐次は乞われる。その直後、畳屋の隠居夫婦、続いて古筆屋一家が惨殺された。一味の真の目的を探るうち、小籐次は自分やその周辺が標的にされる可能性に気付く。久慈屋に迫る危機を小籐次は防げるのか? * 残酷な押し込み小籐次の探索に奮闘する小籐次の姿はまるで町方同心捕物物語風のストーリー展開で、ちょっとした手掛かりから犯人の真の狙いは何か、犯人に辿り着くまでの過程が面白いですね。 ----- ■本書の基本情報 ・筆者:佐伯泰英(サエキ ヤスヒデ) ・略歴:1942年、北九州市生まれ。日本大学芸術学部映画学科卒。デビュー作『闘牛』以後、スペインをテーマにした作品を発表。'99年、初の時代小説『密命』を皮切りに次々と作品を刊行、時代小説の旗手として高い評価を得る。 ・出版:文藝春秋 ・発売:2019年7月 ・ページ数:327p ■これまでに購読した佐伯泰英の著書 ・「異風者」 ・「密命」(全26巻) ・「夏目影二郎始末旅」…第14巻で読み止め ・「古着屋総兵衛影始末」(全11巻) ・「吉原裏同心」…第16巻で読み止め ・「居眠り磐音江戸草双紙」(全51巻)、「居眠り磐音江戸草双紙 読本」 ・「空也十番勝負 青春篇」(全6巻) ・「酔いどれ小藤次留書」(全20巻) ・「新・酔いどれ小藤次」…第13巻まで(本書)
以前から好きなシリーズなので、購入しました。
小籐次の活躍が期待されます。
盗賊がやってくるのを小籐次がどうやって防ぐかが楽しみで読みたいと思います。今月と来月も「新・酔いどれ小籐次」がでるので楽しみです。