1962年に新聞に連載された、出版社を舞台とする物語。若い女性社員の採用の段階から目をつけ、出張先の旅館に押しかけて「愛人にしてやる」と言いつつレイプしようとするような経営者なども登場。でも令和の今でさえ雇用の場における男女平等が実現しているとは言い難いのだから、昭和30年代当時の出来事として「有り得ない」話ではなかったのでしょうね。あと、ある登場人物についての「ものを書く人間の崩れたタイプが持っている無神経と、人の懐に土足で入り込むような強引さ」という表現が印象に残りました。,数ある清張の作品の中では、マイナーな作品。好色な男どもに狙われる離婚したばかりの美人が、結局元の鞘に収まる話と言ってしまえば元も子もないが、女性の社会進出について描いており、当時としては先見性があったのではないか。一気に読めて久々に面白かった。
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1962年に新聞に連載された、出版社を舞台とする物語。若い女性社員の採用の段階から目をつけ、出張先の旅館に押しかけて「愛人にしてやる」と言いつつレイプしようとするような経営者なども登場。でも令和の今でさえ雇用の場における男女平等が実現しているとは言い難いのだから、昭和30年代当時の出来事として「有り得ない」話ではなかったのでしょうね。あと、ある登場人物についての「ものを書く人間の崩れたタイプが持っている無神経と、人の懐に土足で入り込むような強引さ」という表現が印象に残りました。
数ある清張の作品の中では、マイナーな作品。好色な男どもに狙われる離婚したばかりの美人が、結局元の鞘に収まる話と言ってしまえば元も子もないが、女性の社会進出について描いており、当時としては先見性があったのではないか。一気に読めて久々に面白かった。