アメリカ社会学が生み出し普及させた量的方法と質的方法の対立を解きほぐす。社会と科学の性質に迫る社会調査方法論の記念碑的研究。
量的方法と質的方法の区別は、実態に合わないとされながらも確かに存在している。ハマーズリーは、統計が主流化する社会学の中で質的方法を擁護したハーバート・ブルーマーを軸に、この対立の成り立ちや編成を解きほぐす。この議論は、社会や科学の性質をめぐる問いだけでなく、調査や社会学をめぐる根源的な問いにつながっていく。
【原著】Martyn Hammersley, The Dilemma of Qualitative Method: Herbert Blumer and the Chicago Tradition(Routledge, 1989)
第六章 ブルーマーの科学観
一九二八年の学位論文
『ポーランド農民』評価
結 論
第七章 ブルーマーの選択肢:自然主義的調査
自然主義的調査に関するブルーマーの記述
探 査
精 査
分析的帰納法
グラウンデッドセオリー
パターンモデル
結 論
第八章 自然主義的調査の評価
ブルーマーの説明
自然主義的調査は科学的基準を満たしているか
自然主義的調査はシンボリック相互作用論と整合するのか
分析的帰納法
グラウンデッドセオリー
パターンモデル
何がなされるべきなのか
科学を再定義する
シンボリック相互作用論を再定義する
結 論
訳者解題 イングランドからシカゴ社会学をみるーー環大西洋的で分野越境的な方法論研究
文献表
索 引
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