著者が研究当初より主軸に据えてきた正宗白鳥論の集大成!
子供時代より大病を患い死の恐怖と直面した著者は、同じく幼時より虚弱体質で生の不安、死の恐怖に怯えて過ごした正宗白鳥の作品に共感し、卒論、修論は共に白鳥に関するものであった。その後も長きにわたり白鳥について多くを書いてきた。
既に雑誌等で発表されたものを適宜改変、そして書き下ろし4章分を追加した、全24章の集大成である。
小説家白鳥の誕生ー第一創作集『紅塵』を中心にー
白鳥の拘執ー「妖怪画」の系譜ー
「妖怪画」補説ーゾライズムについてー
「何処へ」-白鳥の彷徨ー
「五月幟」の系譜ー白鳥の主軸ー
「落日」から「毒」へー白鳥の成熟ー
「徒労」再論ー白鳥における〈家〉-
「微光」-過去の想起ー
「入江のほとり」連作ー四弟律四の肖像ー
「牛部屋の臭ひ」を読むー自然と事実ー
「わしが死んでも」を読むー老いと死ー
正宗白鳥とキリスト教ー入信についてー
正宗白鳥とキリスト教ー棄教についてー
正宗白鳥論ーキリスト教の問題ー
ヴァチカン一日
〈アーメン〉記
『文壇人物評論』管見
『作家論』
夏目漱石についてー正宗白鳥の言を引きつつー
白鳥と芥川
白鳥の〈虚無〉
白鳥とトルストイー「思想と実生活論争」をめぐってー
正宗白鳥研究史
『自然主義盛衰史』について
あとがき
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