サロメとは誰か。
ヨーロッパ世紀末における《宿命の女》(ファム・ファタル)の代表的存在であり、文学・絵画・オペラ・舞台、彫刻、バレエとあらゆる芸術分野で表象された《サロメ》。従来の比較文学や神話学的分析、精神分析や美術批評とは一線を画し、近代の偉大な文学者たちのテクストを対象として、間テクスト的、間生成批評的、間美学的手法を自在に用いながら、サロメ流行の根底にあった歴史的命題を浮かび上がらせる、マラルメ研究の泰斗による《サロメ》批評!
はじめに
ボードレール的序文としてーー『悪の華』からオリエントの踊り子へ
『エロディアード』あるいは現代の美ーー悲劇から詩へ、詩から神秘劇へ
『ヘロディアス』--オリエントの舞踏から完全なる詩ポエジーへ
『さかしま』--ボードレールとフローベールを通過したサロメ
結論
【補遺】
原注
参考文献
訳者あとがき
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