近年、旅行業界は大きな変革期を迎えています。オンライン・トラベル・エージェント(OTA)の台頭や新型コロナウイルス感染症の蔓延は、旅行会社の経営に大きな打撃を与えました。大手旅行会社を中心に、従来のビジネスモデルでは生き残れない状況に追い込まれ、広告代理店や人材派遣業など、旅行業とは全く異
なる分野への進出も始まっています。
しかし、筆者は従来の日本の旅行会社のビジネスモデルは、企画力からホスピタリティまで世界一と確信しています。長年にわたって培ってきた顧客との信頼関係、宿泊施設や運輸機関との連携、地域関係者との協力関係は、OTAには真似できない強みです。こうした強みを活かしながら、変化に対応していくためには、旅行会社の業務内容を大きく変革していく必要があります。
今から約120年前の明治38年(1905年)に日本最初の旅行会社が設立されて以来、営々と築かれてきた“生業”について、旅行業界が歩んできた歴史や課題、そして周辺ツーリズムとの関係などを体系的に学び、未来へのヒントを探ります。
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