中世ヨーロッパの結婚と家族
: ジョゼフ・ギース/フランシス・ギース/栗原 泉
学術文庫ですでに、『中世ヨーロッパの城の生活』、『中世ヨーロッパの都市の生活』、『中世ヨーロッパの農村の生活』、『大聖堂・製鉄・水車』、『中世ヨーロッパの家族』、『中世ヨーロッパの騎士』が好評を博している、ギースの「中世ヨーロッパシリーズ」の7冊目。本作では、人間の社会を構成する最も基本的な単位、「家族」と、その核心をなす「結婚」から、中世の社会史を掘り下げる。初訳。
古今のあらゆる社会において、「家族」は、人が食べ、学び、経済生活を送る普遍的な場であったが、同時に、常に変化し続けるものでもあった。今日の家族は、ヨーロッパ中世が生み出した歴史の産物なのである。
古代には、貴族の一夫多妻は当然であり、ローマ時代の「ファミリア」は、血族だけでなく奴隷や召使いをも含んでいた。中世の1000年間に、「解消不能な一夫一婦制」という原則はどのように定着し、「夫婦と子どもたちが一つの家に住む」という家族観はなぜ生まれたのか。14世紀の大災厄、黒死病以降に、家族のあり方や、子どもへの接し方はどう変わったのか。貴族や中流階級、農民や職人など、様々な人々の「結婚」と「家族」の進化の道筋を丹念に描く。
[原著:Frances and Joseph Gies, Marriage and the Family in the Middle Ages,1987 ]
目次
第一部 起源
第一章 歴史家、家族を発見
第二章 原点ーーローマ人、ゲルマン人、キリスト教
第二部 中世前期
第三章 ヨーロッパの家族ーー五〇〇-七〇〇年
第四章 カロリング朝時代
第五章 アングロ・サクソン時代のイングランド
第三部 中世盛期
第六章 十一世紀の家族革命
第七章 十二世紀ーー新しいモデル
第八章 黒死病以前の農民たちーー一二〇〇-一三四七年
第九章 貴族の系譜ーー長子相続がもたらす危機
第一〇章 中世の子どもたち
第四部 中世後期
第一一章 黒死病の影響
第一二章 中世後期の農民の家族ーー一三五〇-一五〇〇年
第一三章 イングランドの土地持ち紳士階級の家族
第一四章 十五世紀のフィレンツェーー商人の家族
第五部 中世末期 中世の終わり
第一五章 遺産
訳者あとがき
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