近年、肺非結核性抗酸菌症の増加が世界的な問題となっている中で、本年の第98回日本結核・非結核性抗酸菌症学会で 「成人肺非結核性抗酸菌症化学療法に関する見解」 が発表された。薬剤感受性試験では感性と判断される薬剤の併用療法によってもなかなか完治させることが難しい感染症の1つである。その難治性・再発性の病態に関して、菌側・宿主側から多くの研究が行われているが、残念ながらまだそのメカニズムは解明されていない。治療法における新しい展開として、リポソーム封入アミカシンの吸入製剤が臨床応用されたことは朗報である。本特集では、肺非結核性抗酸菌症の最近のトピックス、新しい展開についてご専門の先生方にご執筆いただいた。
■はじめに/舘田一博
■解説:成人肺非結核性抗酸菌症化学療法に関する見解/佐々木結花
◇診断法
■培養同定検査/深野華子
■遺伝子検査/近松絹代ほか
◇薬剤感受性検査の問題点
■検査技師の視点から/佐々木雅一
■医師の立場から/猪狩英俊
◇注目される感染病態
■真菌との混合感染/吉田將孝ほか
■Mycobacterium abscessus /小宮幸作ほか
◇新しい治療の方向性
■吸入アミカシン製剤/武田和明ほか
■間欠療法/塩沢綾子
■非結核性抗酸菌症に対する新規治療法の開発状況/金城武士
◇最近の話題
■ゲノムワイド関連解析からみえてくるリスク因子/南宮 湖
■apoptosis inhibitor of macrophage/梶原千晶
■感染免疫における新知見/松村聡介ほか
■バイオフィルム形成/立石善隆ほか
【微生物検査室レポート】
順天堂大学医学部附属順天堂東京江東高齢者医療センター/小倉直也ほか
【心と体の健康管理ー人生100年時代を生き抜く】
アルコール性肝臓病/堀江 裕
レビュー(0件)