いまから138億年前、時間も空間も存在しなかったどこかで、宇宙のすべてのエネルギーを含んだものが突如として解放され、「宇宙」が誕生した。超高温で煮えたぎるスープのような状態だった宇宙は、膨張し冷却されると、さまざまな粒子をつくり出した。それらの粒子が散り散りに拡がり集まって星が生まれ、寿命をむかえて爆発したり、星同士が衝突したりして、粒子は再び宇宙空間へまき散らされていった。いくつかの粒子はその後さまざまな奇跡によって、私たち人間をつくる要素(元素)になる。今日ここに私たちが生きているのは、これまでの数え切れない偶然と奇跡の積み重ねによって成り立っている。本書では、エネルギーがとのようにして物質に変化し、物質から星や銀河や私たちをつくり出す反応がどのような物理法則によっているのかを解説する。そして、宇宙をつくる方法を理解するのに役立つ科学的な発見や理論の進展も紹介する。
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