イスラムの問題をフランスに住む若いルブー(アラブ系在仏二世)の女性の目を通して描いているこの証言の書が浮かび上がらせるものは、差別と分断に苦しむ「もう一つのフランス」である。そして、フランス社会とフランスのイスラム社会との間にできてしまった深い溝を前に、ルーブナさんは宗教、宗派や国籍、人種の異なる人々が交流する「社会的混成を勝ち取ろう」、「豊かで力に満ちた混成社会を共に生きよう」と呼びかける。それは「在仏」のさまざまな問題を進んで引き受けようとする若いフランス人女性の「もう一つのいま」でもある。
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