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「私にとって重要なのは在りし日のこの国の文明が、人間の生存をできうる限り気持のよいものにしようとする合意とそれにもとづく工夫によって成り立っていたという事実だ」近代に物された、異邦人によるあまたの文献を渉猟し、それからの日本が失ってきたものの意味を根底から問うた大冊。1999年度和辻哲郎文化賞受賞。
「私にとって重要なのは在りし日のこの国の文明が、人間の生存をできうる限り気持のよいものにしようとする合意とそれにもとづく工夫によって成り立っていたという事実だ」近代に物された、異邦人によるあまたの文献を渉猟し、それからの日本が失ってきたものの意味を根底から問うた大冊。1999年度和辻哲郎文化賞受賞。
レビュー(182件)
日本を知る。日本人を知る。
日本人を見下していたマッカーサーは、フィリピンで日本軍に敗れて恥をかかされたので、日本が敗戦した直後には日本人をアメリカ思想で再教育するために、敗戦国日本に明治時代以降の歴史を空白に近いものにして、戦争を起こしたのは日本人が悪かったと自虐的なものを埋め込んだ。 明治時代以降に、突然日本が世界制覇のために戦争を始めたかのように。 日本史の教育では日本の明治・大正・昭和という重要な時代が分からないので、この本がその入り口になり日本と日本人を知ることが出来て、日本人の良さを客観的に認識するために購入しました。 直ぐに届いたので楽しみです。
よい
講演者からの推薦本。日本人を誇りに思える一冊。
確かに厭世の感あり・・・
世の中が変わりすぎた、日本は素晴らしいものをどんどん忘れ去っていこうとしている。どうなってしまうのだろうか・・・
素晴らしい本です
実際の日本の地名が出てきて、昔の風光明媚さや、人々の生き生きした様が伝わってきます。 外国人から見た日本なので、率直に先入観なく見ていると思うので、現実感があり、自分がタイムスリップした気持ちになれます。 昔の日本の素晴らしさを感じました。
視点が面白かった
作者は、明治維新という大きな変革により、古き良き日本の文明が消えてしまったという視点で、様々な文化に対し外国人の手記をもとに考察している。全く今までの歴史観を覆させていただいた。文明開化と教科書では習い、西洋文化を吸収し、富国強兵することが日本の生きる道と導いた明治の指導者だったが、この本を読むとそれが果たして日本のためによかったのか、そのために大事なものを忘れてしまったのではないかと考えさせられました。自然や四季に恵まれたこの日本が笑顔あふれる国であり続けるために、ぜひ見ていただきたい作品です。